ありがとう自転車
私が住むアパートは自転車置き場がありません。
困るのは冬場。
雪が降るのでもっと置き場がないのです。
管理会社は家の中に入れろだなんて、
現実味のないことを言うし呆れてしまう。
それで自転車屋さんが冬季預かりをやっているのを知り、
1台4千円ほどでお願いしているのですが、
我が家は3台あります。
お財布に痛すぎる!!!
今年もどうしようか悩み、私のを処分して代わりに
折り畳み自転車を購入しようかと考えました。
実際もう手放したのですが、
あるのが当たり前だった自転車ですが、
思い入れが想像以上にあると気付いたのは手放す当日でした。
元々は母の自転車でこの自転車で通った場所が何年もあり、
母にとっての思い出の品でもあり、
聞いていた私にとっても思い出となっています。
母から引き継いでからも私にとって重要な役割を果たしてくれていたので、
最後に乗った時は「これで最期。お別れだ。」と涙が出そうに。
心から感謝をしました。
声にも出して「ありがとう」って伝えました。
断捨離をここ数年してきて初めての思いです。
手放さなければ良かったと言う後悔ではないけれど、
別離の寂しさなのです。
この感情は初めてで、まだ整理がついていないのですが、
断捨離を進めていく上で見つめていく感情なのだと思っています。
今は、折り畳み自転車をすぐ買う予定から
少し考える時間を設けています。
子供達も大きくなって一緒に自転車で出かけることは ほぼなくなった。
買い物や用足しには、下の子がいない平日昼間に借りればいい。
雪が降るまでこれで乗り切れるなら
買う時期は来年でもいいかもしれない。
急ぐ理由はない。ゆっくり考える時間がある。
もし買うとすればと考えていたのは、
これでした。
これなら一人で運べるし物置に入らないとしても、
家の中で保管できる。
でも今は、自転車との思い出に少し浸っていようと思います。